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zoom RSS 【さよならワーナー・マイカル・シネマズ東岸和田】

<<   作成日時 : 2007/12/31 17:14   >>

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画像2008年2月3日をもってワーナー・マイカル・シネマズ東岸和田が閉館することになりました。

 1993年、まだシネコンとは何ぞや?という頃、東は海老名、西は東岸和田に外資系シネコン「ワーナー・マイカル・シネマズ」が出来たのです。当時、筆者は駅の広告で知り「映画のデパート!」というコピーに興味津々で訪問しました。全く知名度がなかったせいか広大なロビーにも8つのスクリーンにも人影は非常に少なくまさに閑古鳥状態。それでもいままでの劇場とは違うシステムにせっせと足を運んだのでした。
 衝撃だったのはオープンした夏に公開された「ジュラシック・パーク」。dtsをひっさげて登場した本作は大阪市内の北野劇場・南街劇場などでもdtsが導入されて上映されたわけですが、THX+dtsという新しいAVスタイルを体感できたのはこの東岸和田。何というクリアな音の分離感、ダイナミックレンジの広さ・・・。何か新しい時代が映画興行にやってきたことを痛感した東岸和田での上映でありました。しかしこの時も厳しい閑古鳥状態は続いていましたね・・・。
 継続は力なり。徐々にクチコミで知名度は広がり、「スピード」あたりではもう先行レイトに沢山の人が詰めかけるようになっていました。この「スピード」もTHX+dtsというロードショー館ではかなわぬ音響での上映でありました。(筆者が見たときには盛大にdtsトラックのエラーが出ていましたが・・) そして「タイタニック」の頃には絶頂期とも言え、連日満席売り切れの張り紙がチケットオフィスに張り出されていたのがついこの間の事のようです。

 しかし、わずか数キロ先のベイサイドにオープンした「ユナイテッド・シネマ岸和田」や泉北地区に出来た「ヴァージンシネマズ泉北」(現TOHOシネマズ泉北)、そして自らのチェーン店「ワーナーマイカル・シネマズりんくう泉南」の登場など商圏は狭まる一方。そして堺には「MOVIX堺」、とどめは2008年春オープンする「TOHOシネマズ鳳」。もうこの南大阪は完全飽和状態であり淘汰は必然の状態でありました。
 そんな中、老舗のWMC東岸和田が閉めなければならなくなったのは寂しい限りであります。確かに他劇場に比べ古さを感じさせる造りや設備になってきたことも否めませんが、筆者は東岸和田のTHX5番スクリーンの持つ雰囲気がとても好きでありました。5番スクリーンは劇場後方から入場するため実際のキャパ以上に広大に感じさせ、これぞスタジアムシートという印象です。他劇場に比べるとやや音量が控えめですが、THX認定SRD-EX、dts、SDDSと上々の設備、オープン当初は70ミリ対応という話も聞きました。また、WMC東岸和田は全スクリーン分のSRD・dtsを装備しておらず移動式プロセッサで対応していました。ですから劇場の入口で「デジタル録音で上映中」の表示があると妙に嬉しかったのも今となってはいい思い出です。
 新しい劇場の到来を教えてくれたWMC東岸和田は僅か15年でその役目を終え閉館します。それだけ時代の移り変わりが早くなったとも言えますが、今回の閉館は何か興行界のひとつの時代の終わりを感じさせます。未だに各地でシネコン出店計画がありスクリーン数は増加の傾向にありますが、映画館離れが再び始まっていると思えるのは筆者だけでしょうか? 
 今後、シネコンの再編成が成されるのか?新しい興行形態が登場するのか?はたまた単独RS館の復活はあるのか? これからの映画興行を見守っていきたいと思います。

 ワーナー・マイカル・シネマズ東岸和田。15年間ありがとう!

★さよならイベントはコチラ(※印象深かった上映作品がセレクトされています)
ワーナー・マイカル・シネマズ東岸和田スペシャルサンクスフェア」※リンク切れ

★掲載の画像はオープン当初、配布されていたWMC東岸和田のチラシ等です。タイムスケジュールなどは今からするとビックリするほど簡素なものでしたね。和訳のない英文のTHXリーフレットも備えられていました。

■2012年7月のワーナー・マイカル・シネマズ東岸和田跡地の様子
ワーナー・マイカル・シネマズ東岸和田その後・・・




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映写室からのつぶやき
2008/01/12 20:34

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コメント(5件)

内 容 ニックネーム/日時
はじめまして。お邪魔いたします。

ワーナー・マイカル・シネマズ東岸和田閉館の記事、じっくりと拝見させていただきました。リーフレットはたいへん貴重ですね。私自身もこの劇場の音響で衝撃を受けたので閉館は実に寂しく感じています。先日は拙ブログ内(http://eisha.cocolog-nifty.com/blog/2007/10/file100_765d.html)でもワーナー・マイカル・シネマズ東岸和田に触れたばかりだったのでショックを受けています。
たしかにユナイテッド・シネマ岸和田を皮切りに競合サイトが林立した以上、営業は厳しかったのでしょう。個人的には海老名の行く末も楽観視できないと感じています。海老名のTHX認定館は素晴らしい劇場なのでぜひ残してもらいたいところです。
月夜野
2008/01/12 20:29
思えば記事にある『タイタニック』は東岸和田で見ました。たしかにあの頃は海老名も東岸和田も絶頂期、東岸和田の広いロビーに長蛇の列ができていたことを覚えています。まだ当時は全席自由席だったので我先にと劇場内にお客様がなだれ込んでいました。THX館も今ほどの数はなく、確固たるブランド力を誇示していましたね。

ワーナー・マイカル・シネマズ東岸和田は代替劇場を用意しないパターンとしてはワーナー・マイカル初の閉鎖サイトとなります。閉館まで1ヶ月を切っていますが、時間を見つけてさようならを言いに行きたいと思っています。自分にとっては映画館を好きになった原点ともいえる大切な映画館です。このような貴重な記事を拝読できて嬉しく思います。

15年間、本当にお疲れ様でした。
月夜野
2008/01/12 20:29
月夜野さま、はじめまして。
閲覧ならびにコメントいただきありがとうございます。

本当に東岸和田の閉館は残念ですね。次々に出来る最新シネコンに慣れた人々には既に東岸和田は「古い」の一言なのかもしれませんが、その偉業は大したものだと思っています。新規シネコンでTHXを採用するケースは見られなくなった現在、日本から老舗のTHXスクリーンが一つ消えるかと思うと寂しい限りです。
thymos
2008/01/12 23:11
私はここでアルバイトをしていたものです。何気なしに「ワーナーマイカルシネマズ東岸和田 思い出」とググってみたらこのサイトが出てきました。thymosさん、月夜野さんのコメントを拝見させていただいて本当にありがたく且幸せに感じます。
この劇場の最終日の2月3日は本当に寂しかったです。でもこうして愛されていた劇場で働けたことに誇りを感じます。映画を身近にしてくれたこの劇場がなくなるのが寂しいですが、thymosさま月夜野さまのコメントで本当に涙が出てきました。今まで本当にありがとうございました。
ワーナー東岸和田
2008/03/12 01:11
「ワーナー東岸和田」さま。コメントいただきありがとうございます。
実際に勤めておられたのでしたら、尚更感慨深いことかと思います。

夜空に浮かぶWBのマークはワクワクさせるものがありましたね。

thymos
2008/03/17 17:15

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