【スター・ウォーズ/フォースの覚醒】なんばパークスシネマ(字幕/DCP)

画像【スター・ウォーズ/フォースの覚醒】
なんばパークスシネマ・シアター7
(シネスコ・字幕・DCP)
監督/J.J.エイブラムス(2015 米)136分
出演/ハリソン・フォード、キャリー・フィッシャー
アダム・ドライバー、デイジー・リドリー
■作品
久々の劇場レビューは、筆者世代には避けて通れぬSW最新作。今回もなんばパークスシネマでのレビューと相成りました。メインシアターであるシアター7での鑑賞。ドルビーアトモスでもIMAXでもないが、2D・シネスコ・字幕というスタンダードな構成は数ある映画の1本として客観的に見れたかもしれません。パークスシネマの7番は相変わらず音の図太さとクリアネスを両立。突き刺さるようなライトセーバーの音といい、ファルコンの轟音といい、大音量なのに五月蠅く感じない文句のないサウンドであります。

FOXからディズニーに渡り、ルーカスの手からも離れたと言っていいシリーズ最新作は83年の「スター・ウォーズ/ジェダイの復讐」もとい「エピソード6/ジェダイの帰還」の30年後を描く続編。

本編の内容に触れておりますので、一応お断りしておきます。

惑星エンドアの戦いから30年が経った。最後のジェダイと言われたルークは姿を消した一方で、帝国軍の残党が再び銀河に脅威をもたらしつつあった・・。

冒頭、危惧されたシンデレラ城は入らなかったものの、やはりFOXのファンファーレが無いのはかなり違和感有り。しかし、非圧縮のデジタルサウンドでテーマ曲が高らかに鳴り響くといやがおうにも気分は盛り上がろうというもの。それから続くシーンもあの70~80年代に見たエピソード4~6のアナログ感ある世界を継承。あんなところもこんなところも微に入り細に入り徹底して再現してみせる執念にファンならずとも嬉しくなってしまうし、ファルコンを起動させるハン・ソロの姿など思わず胸が熱くなってしまった。とにかくエピソード4~6を想起させるシーンの目白押しであり、中盤当たりまではニヤニヤしながら見ていたのですが・・。

最初はサービスとして楽しめるけれど、既視感あるシーンの連打が段々と鼻についてくる。そしてどのシーンもオリジナルより明らかにテンションが低い。常に画期的なアクションシーンを見せてくれたこれまでのシリーズを思うと、「これは新しい!」と思えるところが殆ど無いのであります。
また、ここまで克明にトレースしながら、あの勇壮なジョン・ウィリアムスの楽曲と映像のリンク感がいまひとつなのも気になった。このシーンではこの伴奏が・・となって欲しいところでそうならないもどかしさ。そこまで合わせると〈そのまんま〉になってしまうからなのかも知れませんが、ここまでやるなら完璧にコピーして欲しかったところですねぇ。
そして長い年月を経ての旧キャストの登場は嬉しくもある反面、ボディスーツで無理矢理締め上げたようなレイア姫は見たくなかったし、ハン・ソロの最後の扱いは大いに不満。そしてルークは・・・。

監督J.J.エイブラムスの作家性とはどこにあるのかが未だに分からない。スタートレックやスター・ウォーズ、ルーカスにスピルバーグをリスペクトしマニアックに模写しながら、整合性をとる才は確かだけれど、シーンをちょっと観るだけで「この監督!」という色がない。言い換えれば究極の商業職人監督なのかも知れませんね。

新たな主人公となるレイとフィンはフレッシュな勢いがあり今後のシリーズに期待を持たせるし、お馴染みのシーンをストーリー中に巧みに織り込み絶妙にソレっぽく仕立ててしまうJ.J.エイブラムスの職人芸も大したものだ。でも、観客よりも自分が見たいものを創ってきたルーカスのシリーズに比べて、観客重視(商売重視)に移行したディズニーSWは明らかにアツさが違う。精巧に模写しているけれど似て非なるモノに感じてしまったのでした。
そんなわけでSWマニアというわけではないけれど77年の1作目から全てロードショーで付き合ってきた身には、色々と思うことが多い鑑賞でありました。とは言え、何やかんや言いつつも次作もチェックするのでしょう。


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なんばパークスシネマ・シアター7。パークスシネマの座席は未だに最高レベル。地味だけれど上映中座り直したりする必要の無い理想的なシートだ。

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